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① シェービング(皮むき)

シェービング(皮むき)
*イメージ図

素材段階での厳格なきず管理は、素材を使用する立場として安心感があります。
同様に、当社で製造するワイヤ製品についてもきず管理することで「より安心」をお客様に提供します。

素材の圧延工程で生じる微細なきずの検出や位置の特定は難しいため、これを特殊なダイスに通線することで素材の表面欠陥を全面的に取り除く方法がシェービングです。
一般に、自動車のエンジンに使用される弁ばね用鋼線に適用しますが、きず管理が求められる一般ばね用やワイヤ素材にも適用が可能です。

② 探傷(渦流探傷)

きず管理は、「ワイヤ製品の製造段階で検出・除去する」と「ワイヤ製品の検査段階で検出・除去する」の二つのアプローチで補完します。探傷は検査段階での検出・除去で「さらに安心」をお客様に提供します。
検査段階は、渦流探傷による製造工程中の中間検査と製品状態での製品検査に分けられます。
渦流探傷は、交流を流したコイルを金属の試験体に近接した際に発生する渦電流を利用して試験体の欠陥を検出する非破壊試験法です。

中間検査では、伸線機に設置した貫通型渦流探傷機でワイヤ全長のきず検出・除去します。製品検査では、伸線機に設置した貫通型渦流探傷機によるきず検出・除去タイプとオフラインでの貫通型と回転型によるダブル探傷検査タイプに区分されます(オフライン探傷できる製品には制限があります)。

貫通型渦流探傷

回転型渦流探傷

渦流探傷(走行ワイヤの探傷イメージ)

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