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① センタレス加工(テーパ加工)
カテーテル治療に使用されるガイドワイヤは、血管内を通線することから先端柔軟性が要求されます。
ガイドワイヤ内部にはコアワイヤと呼ばれるステンレス鋼線やTiNiワイヤの直線材が内挿されますが、これらの直線状態にある先端部をテーパ状に加工することで、柔軟性とプッシャビリティを付与することができます。
この加工はセンタレス加工と呼ばれ、旋盤加工では難しいØ2.00mm未満の細径ワイヤの先端加工が可能です。
先端のテーパ形状は、シングルテーパから多段テーパまでお客様のご要望にお応えします。
センタレス加工(先端テーパ形状イメージ)
② 異形加工
伸線加工や熱処理を施したワイヤを平ロールやタークスロール、カセットローラー、異形ダイスなどで断面形状を変化させる加工です。
異形断面は、単純な平線から複雑なものまでお客様のニーズにご対応いたします。
平線
長方形線
正方形線
台形線
六角線
半月線
三角線
その他(薄付線)
異形加工(断面形状イメージ)
③ より合わせ
伸線加工を施したワイヤを、より線機でワイヤを束ねてより合わせる加工です。
橋梁などの建築分野で使用されるPC鋼より線のより加工技術をベースに、お客様からの新たなより線ニーズにお応えします。
より合わせ(より加工イメージ)
④ 端末加工
医療用部材として実績のあるワイヤ端末のボールチップ加工、J型などのスタイレット加工、直線材カット部のR加工など、ワイヤ製品の各種端末加工の対応が可能です。
その他、PC鋼より線の圧着グリップ加工など、細線から太径より線までお客様の様々なニーズにお応えします。
ボールチップ加工
スタイレット加工
R加工
圧着グリップ加工
端末加工(各種加工イメージ)