激しさを増すアジア市場で培う営業力

私は主に中華圏の営業担当として、お客様(主にばねメーカー)に対し当社製品の販売、新鋼種開発、デリバリーサービスの提案を行っております。

販売に際してはディストリビューターを通したケースが多いのですが、必要に応じて2ヵ月に1回程度現地訪問をする事で、お客様のニーズに応えるべく活動をしております。

現在、アジア域内における特殊鋼線市場の競争は激しさを増しており、中でも地場で製造される製品の台頭が著しい状況です。お客様からは「○○材のほうが安いし、納期も早いよ」「この前、○○社の人が来たよ」等、駆け引きを持ち出されることも少なくありません。

技術の進化や機械性能の向上により、地場製造品にもクオリティが高い製品が出始めており、特に日本の得意分野でもある細い線径分野での台頭は目を見張るものがあると考えます。

そういう情報を自分の足で取りに行き、社内に展開すると同時に、まだ知識不足なところがあるので勉強して、価格設定や今後の展望を踏まえたお客様との取組みについてネゴシエーションできるよう、力をつけていこうと思っています。

ある意味、競争の激しい市場での戦いは、営業力をつけるチャンスなのだと感じています。

失敗は成長のタネだと思う

私は中国の大学を卒業後、日本の大学院に留学。民俗学を学んでいたのですが、日本で働きたいという気持ちが強くなり、就職活動を始めました。

その際、特にアピールしたのは「中国語を仕事に活かしたい」。そんなとき、特殊鋼線では世界トップクラス、海外企業も傘下におさめているこの会社に出会い、グローバル比率が高い会社だと感じて志願しました。

入社後の成功事例をたくさん並べたいのですが、圧倒的な経験不足&知識不足もあり、多くの失敗をしてきました。

どちらかと言うとアツいタイプなので、お客様に頼まれたら「すぐやります!」と言って走り出して、後先考えず突き進んでしまったり、逆に色々考え過ぎて答えを出せなくなったりと、諸先輩方にはその度に相談に乗ってもらったり叱咤して頂きました。ただ、そうやって注意されなければ学習もしないので、失敗は成長のタネだと思っています。もちろん、失敗しないに越したことはないのですけれど。

また、業界の古い慣習(?)が残っていることにも驚きました。たとえば年始挨拶回りという恒例行事があり、部署全員でお客様のもとへご挨拶に行くんです。はじめはこんなに大勢でと思いましたが、実際に参加してみると、先方にとっても私たちにとっても景気づけになるし、自分が担当していない顧客の顔がわかる。行く先々でふだんは業務での関わりが少ない同僚といろんな話ができるのも楽しい。なるほど、先人の考えには深い意味があったのだと、遅まきながら感心しています。

ひとりよがりな仕事をしないこと

海外営業担当になってわかったことに、中国語ができるからといって、「私がいなければまわらない」といった、ひとりよがりな仕事の仕方をしない、ということがあります。

たとえば、中国のお客様の問い合わせに応じて中国語で説明するのは問題ありませんが、その説明を行う自分自身の認識と理解が正確なのかを問いただす必要があります。すべて中国語にしてしまうと、どういう状況で何が起きているのか、社内で共有できないからです。ですから、語学を強みにしても勘違いしないこと。日本語力も大切です。

そういうことを頭ごなしではなく、わかりやすいように教えてくれる社風に、私は感謝しています。希望通り海外担当にしていただきながら、的を射た質問すらできなかった私を、先輩や同僚は嫌な顔もせず何度も助けてくれまました。

ですからもっと実力をつけて、新しい提案ができる営業になれるよう努力します。

入社を希望する方へのメッセージ

内定は、十数年におよぶ学生生活の成果であり、あなたの経験や能力への評価と捉えることもできます。でも、それ以上に長い時間を会社で過ごすのですから、本当にこの会社で良いのかと迷ったら「自分がイメージする働き方を認めてくれる会社かどうか」で、判断するのがいいと思います。語学を活かしたい等のこだわりがあるなら、是非諦めずに突き進んでみてください。